「転職って当たり前なの?」
身近な人が転職したり、メディアやCMで転職の話題が多く流れたりするなか、そんな疑問をお持ちの方もいるかもしれません。
ある調査では、対象者の6割以上が転職のためのアクションを起こしたことがあると回答したデータもあり、転職を考えることは一般的であることがわかっています。
本記事では、転職経験者のデータや「転職が当たり前」といわれる理由について解説します。また、転職のメリットやデメリットもまとめているのでぜひ最後までご覧ください。
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「転職は当たり前?」転職経験者の割合
リクナビNEXTが行ったアンケート調査によると、転職活動に対してアクションを起こした経験がある人(転職活動をして実際に転職した、または転職活動したが転職はしていない)の割合は65%と6割以上もいることがわかっています。
また、年代別だと、以下の通りです。
年代 | 転職のアクションを起こした人の割合 |
20代 | 60.7% |
30代 | 64.1% |
40代 | 80.8% |
50代 | 54.1% |
▲参照元:リクナビNEXT
どの年代でも半数以上が転職・転職活動の経験があり、特に20代・30代の若手は6割以上、40代の中堅は8割を超えています。
つまり転職は、社会人の少数が通る道ではなく、多くの人がいつかは通る当たり前の時代といえます。
>>関連記事:「人はなぜ働くのか?」理由トップ5と目的に迷ったときの名言
「転職は当たり前の時代」といわれる理由|終身雇用の崩壊
転職者が増えた大きな理由のひとつに、「終身雇用の崩壊」があります。
そもそも終身雇用(しゅうしんこよう)とは、正社員として採用した従業員を定年退職まで雇用し続ける制度のことで、日本では一般的に、学校を卒業後、新卒入社した企業で定年退職を迎えることを意味します。
戦後から本格的に普及していった終身雇用は、その後の高度経済成長を迎えるとともに、現代のような終身雇用をはじめ、
- 年功序列…勤続年数によって賃金が上がる制度
- 新卒一括採用…新卒予定の学生を対象に年度毎に一括して求人、採用を行う採用システム
などが定着していきました。
しかし、その後のバブル崩壊やリーマンショック、少子高齢化による人材不足などの影響から、日本経済は長期間の低迷が続いていることで終身雇用の維持が難しくなっています。
もともと終身雇用は右肩上がりの日本経済と企業の成長を前提にした雇用制度で、従業員を長く雇用する(しかも年功序列で)のは人件費が増加するため、企業によって負担が大きい仕組みです。
このことから、最近、経済界のリーダーが「終身雇用の崩壊」について語ることも多くなり社会に大きな衝撃を与えました。
終身雇用の崩壊に関するニュース
- 2019年5月…経団連の中西宏明会長が「終身雇用は限界」と発言。
- 2019年5月…トヨタ自動車の豊田社長が「雇用を続ける企業などへのインセンティブがもう少し出てこないと、なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」と述べた。
また、近年はグローバル社会でも生き残るために年齢に関わらず仕事ができる人を評価する「成果主義」の仕組みを導入する企業も増えています。
いつ仕事がなくなるかわからない時代を生き抜くためには、自分のキャリアを自ら構築し、自身の価値を高めることが求められます。
このような背景から、1つの企業で定年まで働き続けることに危機感を感じ始める人が増えたことが「転職は当たり前時代」を迎えた大きな理由のひとつといえます。
転職のメリット
実際に転職するメリットは次の3つです。
メリット
- 給料や待遇が良くなる可能性がある
- キャリアップが望める
- 人間関係をリセットできる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 給料や待遇が良くなる可能性がある
給料や待遇は企業によってさまざまです。給与水準が高い会社や、ボーナスがある会社に転職すれば年収が上がる可能性があります。
また、「成果主義」を導入している企業であれば、努力や結果次第でスピード昇給・昇進できるチャンスもあるでしょう。
2. キャリアップが望める
これまでとは違う業界や職種の企業に転職すれば、新しいスキルや専門知識が身につきます。また、持っている資格を生かしたキャリアアップも望めるでしょう。
新しい環境は人を成長させる大きなきっかけになります。
3. 人間関係をリセットできる
転職は、前職の人間関係の不満や不安をリセットし、新たな気持ちでリスタートできることもメリットのひとつです。
好きな仕事でも職場の人間関係が悪いと出社するのも億劫になりますよね。そんな環境を離れ、新しい人間関係の中で働くことで、気持ちよく仕事に臨める可能性が高まります。
また、これまでと違う人たちと出会うことで、仕事との向き合い方やそれぞれの価値観などに触れる機会が増え、視野を広げることもできるようになります。
>>関連記事:仕事にワクワクしている人はどれくらい?心が躍動するポイント3つ
転職のデメリット
一方、転職にはデメリットの側面もあります。
デメリット
- 待遇面が向上しない場合もある
- 転職先を探すのに手間や時間がかかる
- 新しい環境や人間関係に慣れる必要がある
それぞれ説明します。
1. 待遇面が向上しない場合もある
必ずしも転職すれば待遇面が向上するとは限りません。
給与のことは事前の求人応募を見ればある程度想定できますが、休暇の取りやすさや残業の実態、職場の雰囲気などは働いてみないとわからない部分が多いです。
転職前に企業の情報をできるだけ集めてよく吟味することが大切です。
2. 転職先を探すのに手間や時間がかかる
転職活動は一日二日でさくっとできるものではありません。
転職先の情報を集めて応募し、面接して内定をもらうまである程度の時間が必要です。
さらに、面接を受けに行く場合は、交通費を実費で負担しなければなりません。なかなか内定がもらえなければその分、さらに時間やコストもかかります。
転職先を決めないまま仕事を辞めてしまうと、収入がない状態で転職活動をしなければならなくなるので注意が必要です。
可能であれば転職活動は余裕を持って行うことをおすすめします。
3. 新しい環境や人間関係に慣れる必要がある
メリットで述べたように転職によって前職の人間関係はリセットされます。
それには良い面もあると同時に、新しい環境でゼロから人間関係を構築していかなければならないというデメリットもあります。人によって、はじめの頃は気疲れなどもしやすくなるでしょう。
また、新しい会社のルールや風土を覚えて合わせていくことにもなるので、前職の感覚を引きずったままだと、多少苦労することもあります。
キャリアの不安が少しでもなるなら、とりあえず転職サイトを見てみよう
「転職はまだ考えてないけど、このままで良いとも思わない…」
「今よりいい条件で働ける仕事ってあるのかな」
このような方は、とりあえず転職サイトに登録だけして、どんな仕事があるのか見てみることをおすすめします。
気になる仕事が見つかったり、今とは違うイキイキした自分のイメージが湧いてくるかもしれません。
ちなみに、転職サイトの求人はどれも同じではありません。
どれか一つに絞るのではなく、2〜3つほど複数利用した方が、選択肢が広がりますよ。
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まとめ|転職は当たり前!転職サイトを活用して自分のペースで進めよう
本記事では、「転職は当たり前なのか」について解説しました。
終身雇用が崩壊した現代では、社会人の転職は当たり前です。いつ仕事がなくなるかわからない時代を生き抜くために、自分のキャリアを自ら構築し、自身の価値を高めることが求められます。
キャリアアップや、給与・待遇の改善につながる可能性がある転職は、多くの人が通る道です。しかし、誰しも簡単に理想の転職先を見つけられるわけではありません。
転職してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、十分情報を集めて慎重に考えていきましょう。