ダイエットしたいのに「食欲が止まらない」「むくみやすい」など、思い通りにいかない時期が女性にはありますよね。
女性にとって生理5〜7日前(黄体期)から生理開始日は太りやすい時期といわれています。
本記事では、その理由やメカニズムを解説します。また太りやすい時期を乗り切り、痩せやすい時期を効率的に過ごすためのコツも紹介しているのでぜひご覧ください。
生理前・生理中は太りやすいってホント?
女性のからだは女性ホルモンの変動を受けて周期的なリズムがあります。
その中でも、生理5〜7日前(黄体期)から生理開始日は、水分や栄養をからだに蓄える働きが活発になるので、最も太りやすい時期と言えます。
さらに、ホルモンの影響でこんな不調もみられます。
▼生理前
- イライラ、急に泣けてくる、不安(精神不安定)
- 甘いものが食べたくなる(食欲増進、過食)、食欲不振
- 眠気、倦怠感、ボ~とする
- むくみ など
▼生理中
- 頭痛
- 腹痛、腰痛
- 貧血
- むくみ
- イライラ、抑うつ など
このような不調は自分の意志とは関係なく起こり、体重も減りにくくなるので、ダイエットのモチベーションも下がってしまいがちです。
痩せやすい時期
一方で「痩せやすい時期」もあります。
生理後7〜10日間は、からだがデトックスされた状態になり、女性ホルモンの上がり下がりも安定しダイエットに適した痩せやすい時期になるのです。
心やからだが軽やかになるので、前向きな気持ちでダイエットにも取り組めるようになるでしょう。
参照:日本産科婦人科学会
こうした女性特有のリズムを知っておくと、からだの調子に合わせたダイエット計画も立てやすくなります。
>>関連記事:生理中でも痩せる方法はあるの?からだ作りのポイント3つを徹底解説
女性特有の太りやすい時期を乗り切る過ごし方
太りやすい時期とはいえ、生理前・生理中は痩せることよりもからだを労わることが重要です。
しかし無理のない範囲で過ごし方を工夫することで、生理が終わった後の痩せやすい時期をより効率的に過ごすことができます。
ここでは、太りやすい時期を乗り切る過ごし方をご紹介します。
1. 食事制限はゆるめに
ホルモンの影響で生理前に食欲が増す人は多いものです。
無理に食事制限を続けていると生理痛や貧血を起こしやすくなるので、バランスの良い食事をしっかり摂りましょう。
また、生理前・生理中に甘いものが欲しくなったら、食べ過ぎない程度に食べてもOKです。
その時期に我慢するとストレスが溜まってしまうので、自分へのご褒美として食事制限はゆるめにしましょう。
>>関連記事:食べていないのに体重が減らないのはなぜ?理由や対処法を徹底解説
2. 鉄分を積極的に摂る
生理中は出血することで鉄分が不足しがちなので、積極的に摂ることが大切です。
▼鉄分が豊富な食べ物
レバー、赤身の肉、マグロ、ひじき、小松菜、ほうれん草、プルーンなど
鉄分を摂ることで貧血予防につながります。
ただし、鉄分だけ摂れば良いというわけではなく、前述のとおり色んな栄養素をバランスよくとることが基本です。
3. 睡眠を十分にとる
睡眠中には、美容や健康に大きく関わる成長ホルモンや食欲を抑えるホルモンであるレプチンが分泌されます。
しかし睡眠不足が続いているとこれらのホルモン分泌が減少し、逆に食欲を高めるホルモンであるグレリン分泌が亢進するため、食欲が増大することが分かっています。
生理前・生理中に限らず、痩せやすいからだ作りのためにも、普段から質のいい睡眠を毎日7〜8時間とる生活習慣を心がけましょう。
結果的に代謝アップや食欲抑制、美肌、心身の疲労回復、ストレス解消などさまざまなメリットにつながります。
朝スッキリ起きれる日が多ければ、「今日もダイエット頑張ろう~!」とモチベーションを維持することもできるでしょう。
>>関連記事:ダイエット中は何時に寝るのが正解?睡眠の効果やポイントを解説!
太りやすい時期(生理前~生理中)は軽めの運動や温活もおすすめ
生理が終わった後の痩せ期をより効率的に過ごすために、生理前〜生理中の太りやすい時期は軽めの運動や温活などを取り入れるのもおすすめです。
ここでは、
- 軽めの運動
- ストレッチやヨガ
- 温活
について紹介します。生理中でもできるものばかりなので、生理周期に合わせたダイエット計画に取り入れてみてください。
軽めの運動
生理中は過度な運動はNGですが、軽めの運動であれば継続をおすすめします。
生理中はからだの血流が停滞しやすく、それが続くと生理痛やむくみを引き起こします。
なので生理前や生理中でも軽めの運動を行い血流をスムーズにすることで、痩せやすいからだ作りのほかに、生理痛の緩和やリフレッシュにつながります。
軽めの運動は、ウォーキング20〜30分を体調をみながら取り入れてみてください。
>>関連記事:有酸素運動と筋トレはどちらがダイエットに効果的?順番や頻度について
ストレッチやヨガ
無理にからだを動かすことはしなくても、筋肉を伸ばすストレッチやヨガを行うのもおすすめです。
運動と同じように、筋肉を伸ばすことで血流をスムーズにして、代謝アップやむくみ解消、生理痛緩和につながります。
ストレッチ:上体たおし
【やり方】
- 床に座り、両足の裏を合わせてお腹の方に引き寄せる。
- 息を吐きながら、股関節から上体を前に倒す。
- ゆっくり息を吐き切ったら、上体をゆっくりと元に戻す。
上体を倒すときは少しイタ気持ちいいところまでで大丈夫です。
ヨガ:コブラのポーズ
【やり方】
- うつ伏せの状態で、両手を床につけ、肩の下に置き、脇を締める
- 息を吸いながら、両手で床を軽く押し、上半身をゆっくりと起こす
※肩が上がらないように、耳と肩の距離を遠ざける。左右の肩甲骨を引き寄せ、胸を開く。
- 呼吸をしながら、この状態で数秒キープする
- 息を吐きながらうつ伏せの状態に戻る。
これを5〜10回ほど繰り返します。
温活
冷えやすい体質の人は普段から温活をしたり、生理中はからだを冷やさないようにすることも重要です。
特に女性は、からだが冷えることで血液やリンパの流れが悪くなり、むくみやセルライトができやすくなります。
具体的な対策として、レッグウォーマーで足元を温かくしたり、腹巻やカイロでお腹を温めるのがおすすめです。
また、可能であれば湯船に浸かるのも有効です。
全身の血行が良くなることで、女性に嬉しい美肌やむくみ改善、リラックスなどの効果にもつながります。
▼お風呂の温度と入浴時間の目安
(全身浴)
- ぬるめのお湯なら38度で25~30分
熱めのお湯なら42度で5分程度
(半身浴)
- みぞおちあたりまで湯船につけ、約40度のお湯で30分ほど顔に汗をかくまで入浴する
参照元:快眠と生活習慣|厚生労働省
注意点
ただし、長風呂は貧血になる可能性があるので注意してください。
>>関連記事:お風呂ダイエットの方法2選!具体的な効果や注意点なども紹介
まとめ|太りやすい・痩せやすい時期に合わせた過ごし方でダイエット成功を目指そう!
女性にとって生理5〜7日前(黄体期)から生理開始日は太りやすい時期といわれています。
この時期の過ごし方を工夫することで、生理が終わった後の痩せやすい時期をより効率的に過ごすことができます。
この記事を参考に、太りやすい・痩せやすい時期に合わせた過ごし方でダイエット成功を目指しましょう。